山屋を楽しむ

スーツの上に山屋の法被を羽織った男性

受け継ぎながら、進化する 時代とともに味わう、古くて新しい

創業、明治元年 かつて豪商が暮らし、藩主が訪れた空間に 山屋は暖簾を掲げました

格式を受け継ぎながら この150年という時の流れにしなやかに寄り添い 料亭という名のもとに、いまを生きています

和の美意識に根ざしながら 料理も、空間も、もてなしも その日のお客様にふさわしいかたちへと変化していく

“古くて新しい”という言葉に 私たちは、ひとつの料亭の在り方を込めています

庭と灯籠
縁側に座る子ども 和室から見る紅葉

第一章

はじまりの座敷 — 創業 明治元年(1868)

はじまりの座敷 — 創業 明治元年(1868)

山屋の創業は、明治元年 時代が幕末から明治へと移り変わる激動の年でした

初代・山屋半兵衛は 川越随一の豪商・横田五郎兵衛の邸宅に隣接する仕出し屋を営んでいましたが その別邸を譲り受けたことを機に、料亭としての歴史を歩み始めます

その空間には、元来から 川越藩主をはじめとする要人を迎えるために建てられた格式が息づいており 数寄を尽くした座敷と、広大な庭園が静かにその歴史を語っていました

山屋の座敷には、今もその「はじまり」の気配が残っています

第二章

豪商の記憶 — 横田家と川越の隆盛

豪商の記憶 — 横田家と川越の隆盛

山屋のルーツに名を刻む横田五郎兵衛 近江国より川越に移り住み、米穀問屋・酒醤油の製造・金融などを手がけ 町を支えた大商人です

文政二年(1819年)、川越藩の財政を救った功績により 藩の勘定奉行格に任じられ、士格と名字帯刀を許されました

第十一代横田氏の時代には 「関八州田舎分限角力番附」において 関東の豪商200人中“東の横綱”とされるまでに隆盛を極めました

「横田が江戸に現れれば米相場が動く」とまで言われた伝説の商人 その邸宅が、今、料亭山屋として静かに息づいています

第三章

受け継がれる静けさ — 混乱の時代を越えて

受け継がれる静けさ — 混乱の時代を越えて

明治、大正、昭和、平成、令和 山屋は、幾多の時代を越えながら、この場所に暖簾を掲げ続けてきました

戦争、災害、そして近年のコロナ禍―― 社会が大きく揺れる時代にも、山屋の庭は変わらず四季を映し 座敷には人々の語らいと、静けさが重なってきました

建物も、庭も、空気も 「変わらないために、守り続けてきた」ものばかりです

その一方で、時代に合わせて手を加え 誰もが安心して過ごせる料亭として、今もなお進化を続けています

縁に映る木の影 石畳の上の鳥たち 照明が灯る廊下 紅葉に囲まれた建物 玄関先と花瓶 木漏れ日の差す外廊下

古くて、新しい

和風のシルエット 和風のシルエット
紅葉に囲まれた日本家屋と石灯籠
室内から見た紅葉の庭園 配膳する料理の膳 暖簾がかかる日本家屋 時の鐘と蔵のまち

昔のままでは、きっと続けられなかった けれど、新しすぎても、山屋ではなくなってしまう

変えるべきものと、変えてはならないもの そのあいだを、手探りで、しなやかに歩んできました

四季がめぐる庭のように とどまることなく、ゆるやかに、うつろうこと それが、山屋の“あたらしさ”かもしれません

伝統に寄りかかるのではなく そこに立って、いまを見つめる

変わらないために、変わりつづける その想いが、この静かな料亭を、今日へとつなげています

和のぬくもりに触れ季節のうつろいを感じる

ようこそ、四季を味わう料亭へ

伝統芸能 かぼちゃランタン 雪化粧の庭園風景 囲炉裏 竹林に囲まれた日本家屋 和食膳 紫陽花が咲く庭園 実が並ぶ庭

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